静岡県内のベトナム人 介護技能実習生の実態に関する調査レポート

本会では、令和2年度から「外国人介護人材サポート事業」を開始し、技能実習生等の外国人介護職員が安心して働けるよう、「巡回訪問」「研修交流会」を実施しています。
このたび、事業推進にも御協力いただいている静岡大学国際連携推進機構の比留間准教授等との共同研究を行いましたので、その結果を御報告します。

1 調査目的

介護人材確保に係る静岡県の施策及び学術研究に資するために、県内のベトナム人技能実習生の介護の専門知識の学習状況や学習意識を把握することを目的とする。

2 調査対象

2021年10 月に県が実施した「外国人介護職員就労状況調査」において把握した、ベトナム人の技能実習生を雇用している介護事業所55ヵ所のベトナム人技能実習生110人

3 調査方法

郵送調査法

4 調査期間

令和3年12月~令和4年1月

5 回収率

(1)ベトナム人技能実習生:49%(有効回収数54人)
(2)インタビュー調査同意書:ベトナム人介護技能実習生3名、日本人受入れ担当者1名

6 調査内容

(1)介護の仕事に関する認識
(2)国家試験に関する認識、
(3)フェイスシート(基本属性:生年、性別、出身、学歴、ベトナムで卒業した看護課程、日本の滞在期間、入国時の日本語能力
(4)現在の日本語能力
(5)在留資格(技能実習)
(5)外国人職員の有無)

7 調査結果の概要

・本調査の回答者においては、ベトナムで看護課程を卒業した者が75%
・「介護の仕事は、とてもやりがいがある」と答えた者が88.6%
・「職場で話される書き言葉(報告や申し送り)が難しい」と答えた者が 53.7%、「介護の専門用語が難しい」が 50%、「職場で使用される話し言葉(利用者の方言など)が難しい」が 48.2%
・「認知症高齢者への支援技術の習得に不安を感じる」と答えた者が 46.3%

8 調査レポート

報告書(PDF)はこちら
※転載、引用する場合には出典を明記してください。

9 今後について

本会では、本調査で明らかになった課題に対し、比留間准教授等関係者と、外国人介護職員対象の教材開発等、支援策を協議・実践していきます。

10 問合せ先

社会福祉法人静岡県社会福祉協議会 静岡県社会福祉人材センター(曽根)
電話:054-271-2110
mail:jinzai@shizuoka-wel.jp