静岡県社会福祉協議会は創設70周年を迎えました

 昭和26年2月20日に発足いたしました静岡県社会福祉協議会は、本年、創設70周年を迎えました。

 この70年の間には、時に厳しい環境の中にありながらも、県民の生命と生活を守るために、たゆまぬ努力を続けてこられた福祉関係者の御労苦があり、改めて先達の方々に深く感謝を申し上げます。また、コロナ禍において、今この時にも福祉介護の現場を支え続けておられる皆様に、衷心より敬意を表するものであります。

 社会福祉協議会は、これまでの長い歴史の中で、一貫して住民主体による地域福祉の推進をめざし、特に制度だけでは対応しづらい様々な生活課題に対して、福祉サービスや相談援助などの個別支援と地域における協働による解決を重視して、住民が主人公となる社会福祉のあり方を追求してきました。私達は、多くの先達から受け継いできた貴い志を受け継ぎ、守り、実行し、次の時代へさらに発展させていかなければなりません。

 今日、急速な少子・高齢化や人間関係の希薄化などを背景に、社会の姿は大きく変化し、また、自然災害の多発や世界的な感染症の蔓延などによって、人々が直面している生活課題は複雑、多様化しています。社会的孤立や経済的困窮の問題が深刻化している今だからこそ、誰ひとり取り残されることなく、生きがいを感じることができる「地域共生社会の実現」に向けて、皆様のお力を結集し、相互に連携して地域福祉の推進に努めていく必要があります。

 静岡県社会福祉協議会は、この70周年の節目にあたりまして、創設の趣旨に立ち返り、今後とも、本県の地域福祉の一層の発展のため、皆様と共に更なる努力を続けてまいりますことをお誓い申し上げ、私の挨拶といたします。

 

                                 社会福祉法人静岡県社会福祉協議会 

                                 会 長  神 原 啓 文 

〇会長挨拶、事業概要、これまでの歩みの概要はこちら