ふじのくに地域共生大賞

誰もが地域の中で役割と生きがいが持てる
「地域共生社会」の実現に向け、
多様な主体・分野が連携協働して展開される
活動を表彰します。

令和2年度受賞団体

表彰
AWARD

優秀賞

酪農王国株式会社

農業、観光、福祉が一体となり、地域の雇用促進、耕作放棄地の再稼働など村おこしに取り組まれています。さらに、空き家対策として、農業体験と宿泊がセットとなった「農泊」への取り組みなど、地域の社会資源の掘り起こしにも広く取り組まれ、それらの活動が高く評価されました。

優秀賞

「地域いきいき共生」恩地町環境みどり会

地元恩地町の原風景の保全・維持を目的に、農業施設の維持・管理、遊休農地を活用した野菜栽培や食育活動を通じて、地域の多様な世代と農家との交流を目指す取り組みが高く評価されました。

奨励賞

サヨばあちゃんの休憩所

山間部の高齢化が進んだ農村において、大井川鉄道の無人駅を拠点とした共生食堂の運営、配食サービスの実施など、地域の交流を広げる活動が高く評価されました。

遊水匠の会

高齢者の孤立や徘徊者の増加を懸念し、世代間の交流の活性化を目指し、自然環境活動を中心とした様々なイベントに取り組まれ、その活動が高く評価されました。

神谷基金賞

有限会社INB木工房いつでもゆめを

一般企業として製品の販売収益のみで賃金を支払い、働く希望を持った認知症の方が活き活きと働ける環境を整備され、その取り組みが高く評価されました。

しずおか言友会

吃音に理解ある地域づくりに向け、中学、高校の年代に吃音を学ぶ機会づくりを教育委員会と共同で取り組まれるなど、積極的に取り組む姿勢が高く評価されました。

特定非営利活動法人にじのかけ橋

農福連携をテーマに独自の野菜ブランドを立ち上げるなど、農家の人出不足や耕作放棄地の増加といった地域の課題に対して積極的に取り組む姿勢が高く評価されました。

点訳グループいずかたつむり

観光地において点字パンフレットの作成や点字の啓発活動、視覚障害者と点訳者との交流を深めるためのイベントの開催など、積極的に取り組む姿勢が高く評価されました。

多文化共生賞

にほん語かいわ会

在住外国人に対して、様々な世代のボランティアが関わり日本語を学び合うとともに、言葉を教えるだけでなく、生活上の困りごとや防災情報の共有など、幅広い取り組みが高く評価されました。

講評
COMMENT

池田 恵子 (地域づくり推進委員会委員長)

静岡大学教育学部

「つながり」は地域共生への第一歩

3年目となり、福祉の活動だけでなく、ビジネスモデルや地縁組織が母体となった活動も評価につながるようになりました。

審査では、世代間の幅広い協働や、「そこにあるもの」「そこにいるひと」をいかに活用していくか、こういった点を重点的に評価しました。多くの応募団体が「学び」「知る」機会を提供されており、特に子供たちが地域について学び、参加する、このことは本当に希望であると感じています。

見野 孝子(地域づくり推進委員会副委員長)

株式会社LCウェルネス代表取締役社長

受賞団体の活動は今、ヒトが・地域が・社会が求めているものであり、その働きは地域の活力を生み出している。もっと 広がれ 共生の輪!

高齢少子社会コロナ禍を背景に 複雑多様化した問題を抱えている人が増えている、と同時に地域の力も弱くなってきていると感じています。

今回の受賞団体は 酪農に観光産業を、遊休農地を子どもたちの体験学習や食育に、認知症の人の居場所や働く場づくり、在住外国人へのサポートなど 、人が地域が元気になり幸せになる拠り所を提供したりと、その活動は知恵とアイディアに富んだものでした。

これからは、さらに多様な分野との連携や、新たな活動の創出など、ふじのくに地域共生のモデルが生まれることを願っています。